・河川域の自然・社会・文化に関わる情報の収集整理、分析
・河川域の生物多様性及び自然環境保全・再生のための企画、計画及び評価
・地域伝統文化、歴史記録保存のための調査、整理
・上記事項に関する技術的指導、提言・助言、情報提供、啓蒙普及 ・上記事項に関する業務等の受託及びコンサルティング活動 ・上記事項に関する著作物の編集・出版
・環境保全に関わる団体等の活動支援、ネットワークづくり及び交流促進
河川域の自然・社会・文化に関わる情報の収集整理、分析
川が育てた自然と風土
川は、太古より今日に至るまで私たち人間の営みと自然との関わりの中から形づくられてきました。 地域の風土や文化を醸成する重要な要素であり、様々な生物を育む貴重な空間でもあります。
川は社会発展のために手を加えられてきた結果、地域固有の、あるいは特徴的な自然、またその中で培われてきた伝統や社会共同体という文化も失われつつあります。 川とこれからどのように付き合っていけば良いのか、見つめ直す時期にあります。
川に関わる情報の整備と提供 川の様々な課題に取り組むためには、主体間の合意形成が必要です。そのために背景となる自然・社会科学的情報の共有化が欠かせません。
長野県は、信濃川、天竜川、木曽川など我が国の代表的な河川の源流部〜中流部に位置し
ます。 私たちは、これらの河川に関する様々な共有されるべき情報の一元的な整理と蓄積を進め、公開するための窓口を提供していきます。
また、水環境問題は一地域に限定して解決できるテーマではないことから、広く地球規模で関連資料も収集整備していきます。
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河川域の生物多様性及び自然環境保全・再生のための企画、計画及び評価
川のダイナミックな動きと生物の生存戦略 河川には多様な環境が形成されています。瀬や淵などの流速や水深の変化ある流れ、砂やレキなどの川を構成する材料、湿った水辺から乾いた高水敷までの変化ある地形、洪水による破壊と再生の繰り返しなど、川自身が持つ自然のダイナミズムによってこれらは形成されています。 生物は、このような厳しい環境のもとで、様々な環境に適応して生息・生育してきました。河川整備には、河川特有の条件とその環境下で生存する生物の生態を理解し、その川に相応しいすがたを見定めて、国土の保全と良好な生物環境の保全・再生を目指すことが求められます。
基礎的研究の重要性
それにもかかわらず、生物の生態、生活史はほとんど解明されていない状況にあります。このため、地道なフィールドワークにもとづく基礎究が重要なのですが、体制も手当も十分に整備されていないのが実情です。 私たちは、今後の河川整備や地域づくりに反映させるためにも、基礎的研究成果の確保に向けた取り組みを行います。
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地域伝統文化、歴史記録保存のための調査、整理
語りつがれてきた信仰、伝統文化
人々は常に川の脅威と背中合わせになりながら、川の恵みを受けることによって、そこで生きてきました。いかに川と共存し、これをうまく利用するかを人々は常に考え、川に関わる様々な信仰が生まれてきました。川を奉る、敬う多くの神事は、人々がいかに自然と付き合ってきたかを物語る貴重な記録であり文化です。また、先人たちが営々と築いてきた地域の歴史でもあります。 たとえば、川の漁業や食文化を見ると、その地域の特性や人々の生活形態におもしろい特徴を発見することができます。
失われゆく伝統文化の復権
社会の進展に伴って、近年川が身近な存在でなくなりつつあります。そして、営々と受け継がれてきた伝統文化や歴史もまた失われつつあります。私たちは、これらの貴重な文化を記録するとともに、これからの地域づくりに必要不可欠な要素として提供していきたいと考えます。
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上記事項に関する技術的指導、提言・助言、情報提供、啓蒙普及 上記事項に関する業務等の受託及びコンサルティング活動 上記事項に関する著作物の編集・出版
水環境施策への提言とコンサルティング活動 これまでに治山・治水・都市化などの人間活動が、川とその流域に与えた影響は大きく、物質循環系のみならず人の川との関わり方もまた変貌するに至っています。このため、流域全体での自然と水と人・社会との関わり方について再構築する必要性が高まっています。私たちは、社会基盤整備とその維持管理に伴う川の自然と文化への影響や効果を把握し検討するための調査・研究を行うとともに、人の生活との関わりの中で今後のあるべき姿を見通し、保全対策・政策を提言します。
水環境の保全・創出に向けた協同作業 清らかで豊かな水を未来に引き継ぐために、水を身近な存在にしていくことが必要です。また、地球規模の水環境問題は、身近な水と深く関わっていますが、それを理解することはなかなか難しいことです。私たちは、水に関わる情報を分かりやすく発信し、皆さんと一緒に考え、行動していきたいと考えています。国際的な水環境保全活動にも積極的に参加・協力していきます。
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環境保全に関わる団体等の活動支援、ネットワークづくり及び交流促進
川の自然的・社会的環境保全に向けての取り組み 私たちは、自然と文化と人との関わりを探求することから、これからの流域全体、そして様々なスケールでの自然と文化の持続的な関係を構築していくことを目指しています。 そのためには、行政、企業、研究者、市民団体・個人など、川に関わる多様な主体間との連携強化による活動が重要と考えます。私たちは、これら主体を広く有機的に結びつけ、連携・支援のためのネットワーク形成に寄与するとともに、各々がその役割を効果的に果たすためのパイプ役となることを目指します。
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